遺品整理におけるグレーゾーン その②

前回の投稿からだいぶ時間がたってしまいました・・・

今回は前回の宣言通り遺品整理におけるグレーゾーンその②です!!!

一般的に産廃のほうが一廃よりも処分料金が安くなる傾向があります。

そんな中、お客様のことを思って処分料金をなるべく安くしよう!とか自社の利益をなるべく多くするために経費となる処分料金を安くするために本来であれば処分料金がかかってくる処分品を自社倉庫などに持ち帰り、仕分けをし直して処分料金を安くしようとする業者がいます。

「積み替え保管」といわれる手法です。

実はこれも違法になります。本来であれば基本的に現場で直接、一般廃棄物収集運搬の許可を所有している業者を手配し、業者のトラックに積み込んだら、そのまま各自治体の処分場に持ち込み適正な処理をしなければいけません。

しかしながら、物量が少なくても処分業者を手配すると配車料金がかかってきてしまい、他の遺品整理現場の物量と合わせて、安く済まそうとしたり、また中には古紙や衣類・鉄として販売できるものをその場で細かく仕分けするのが面倒臭くなり、自社倉庫に持ち帰り、違法である「積み替え保管」を行っている業者が多々います。

「積み替え保管」も一般廃棄物収集運搬同様、許可が必要になっています。一般廃棄物収集運搬許可・一般廃棄物処分許可を持っている業者の中でも一部の業者しか持っていません。

またこの許可も同様で産廃と一廃とは違ってきます。産廃の積み替え保管ほ許可を保有していても、遺品整理においては違法となるため、やってはいけません。

中には古物商の許可を持っていて作業後、セリ市とかに出して、その金額を後日お客様に返還するといった手法をとる業者もいます。よくテレビでも取り上げられている業者ですが・・・売れなかったら処分として対応しているはずです。それも実は違法になります。買取するものはその場で売買契約を結び、買い取り料金をその場で払っていなければいけません。

当法人でも古物商の許可は保有しておりますが、実際現場には提携している専門の買い取り業者に来てもらい、お客様と直接売買のやり取りをしてもらうようにしております。中には当法人が間に入ってほしいといわれるお客様がいらっしゃいますが、基本的には直接やり取りをしてもらうようにしております。私がお客様の立場でしたら、そのほうが安心できると思うからそのようにさせて頂いております。

2002年に遺品整理専門業者が出来て以来、新規事業として始めやすい業態のため、この15年余りで数えきれないほどの遺品整理業者が出来ています。専門でやっているところ、処分業者が新規事業でやっているところ、買い取り業者がやっているところ、便利屋さん・ハウスクリーニング屋さんがやっているところ、葬儀社がやっているところ、リフォーム屋さんがやっているところ、沢山あります!!!!すべての遺品整理業者がちゃんと法令尊守でやっているかといえば、残念ながらそうではありません。むしろちゃんとやっているところのほうが少ないかもしれません。追加請求をする、出てきた現金や宝石等の貴金属をお客様の許可なく持ち帰ってしまう、収集運搬許可を守らない、積み替え保管をする、一番ひどいのは不法投棄をする・・・などなど悪質業者は多々います。業者に頼んだからご遺族に迷惑がかからないわけではありません。すべてお客様だけではなくすべてのご遺族に責任はいってしまいます。

見積もりに来た業者の説明をしっかりと聞き、故人様が残した大切な生きていた証を最後の最後に金額だけで業者を選んで後悔しないように、しっかりとした業者を選んでいただきたいと思います。説明を聞いて納得できないこと、わからないことは、どんどん質問してみましょう!!!ちゃんとした業者はちゃんとした答えをその場で出してくれます!上司に電話で聞いたり、濁したりする業者は残念ですがやめたほうがいいでしょう・・・

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